トップページ由起(ゆき)のひとり言<10年目の大失敗
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まねっこ

今年は無事に終了・・・ほっとしてる二つのマスク
3/18
今日、石灰硫黄合剤を散布した。
この薬剤だけはスピードスプレヤーを使わない、手散布で散布する。
今年はお父さんが一緒
やっぱり、心強い。

実は去年、お父さんがいなかったから私が散布した。
そこで、とんでもない失敗をした。

太ももが破れたカッパを着た。
というか破れてる事に気がついたのは散布を始めてから。
強アルカリの液剤がその破れた穴から染み込んできた。


石灰硫黄合剤を天然のものだからって、甘くみてた。


5時間後、やっと散布と後片付けを終えてお風呂に入った。
右太ももが真っ白なペンキを塗ったようになっていた。
それを見た瞬間から強烈な痛みを感じた。
(ほんとは散布してる途中からヒリヒリ痛いって思ってた)

白いペンキはどんなに擦っても、石鹸をつけても、
もしかしてと思ったお化粧落しでも落ちない
タワシでも擦ってみたけど痛いだけだった。

その日は祭日、形成外科のある病院は福井市内の救急病院しか開いてない。
車を運転してなんとか病院についた時には、夕方になっていた。
自分の順番が来るまでの長い時間、右足がちぎれるかと思うような痛みだった。

やっと私の順番になり、どうしてこんな風になったのか説明をしながら
農業者として一番情けない事になってしまったと悲しくなった。

「アルカリは皮膚内にどんどん浸透しますから、この部分の皮膚は取らないと
ダメですね。酸性のほうがまだいいんですよ。浸透しないように皮膚が膜を張るからね」

皮膚を取る???
この言葉だけが私の頭の中でどんどん大きくなった

「麻酔しますね」
「メス持ってきて」

処置が終わった
包帯で巻いたから、太い太ももがさらに太くなってた
幸い皮膚移植をしなくてもいいぎりぎりの面積だった。


一年後の今日、石灰硫黄合剤の散布が無事終わった。
ものすごく緊張したけど、今年はお父さんが一緒だから大丈夫、そう言い聞かせた。

農薬散布は
常に注意をはらい安全に行わなくてはいけない。

農業をはじめて10年がたった。
ちょっと気が緩んだ私に、神様からの痛いプレゼントかな。
この傷を見るたびに、「初心を忘れなさんなよ」と母から言われてる気がする。

一年たって、やっとここに、こんな風に書けるようになった。